尿糖検査、尿中ケトン体検査

尿糖検査、尿中ケトン体検査

【尿糖検査】
尿糖検査とは尿中に含まれているブドウ糖(尿糖)の濃度を調べる検査です。検査は専用の試験紙を尿に浸して測定します。通常は尿中に糖分は含まれませんが、血液中のブドウ糖(尿糖)がある一定限度を超えると尿の中に出てきます。糖尿病の人は血糖値が高く、そのために尿中にもブドウ糖(尿糖)が出てくるのです。尿糖検査ではこのように糖尿病や腎障害などを発見することができるのです。
尿糖は、血糖値が160〜180mg/dl以上になると出てきます。

 

■検査基準値と数値
基準値(正常値) : 陰性(−)、定量検査 1日200r/dl以下
基準外       : 陽性(+)、定量検査で1日200r/dlを超えたとき

 

■陽性で疑われる病気
糖尿病、甲状腺機能亢進症、膵炎、腎性糖尿、クッシング症候群などが疑われます。

 

※ただし腎性糖尿といっても、人によっては糖尿病でなくても、体質的に血糖値が高くなくても尿糖が出てくる場合があり、尿糖検査だけで糖尿病だと判断することはありません。そのほかにも血糖値を測定する必要があります。

 

【尿中ケトン体検査】
尿中ケトン体検査は糖尿病の状態や血糖コントロールがうまく管理できているかどうかを判断するのに使われます。
尿中ケトン体検査の「ケトン体」とは、体の中で脂肪が分解されてできるアセトン、アセト酢酸、3−ヒドロキシ酪酸という3つの物質の総称です。ブドウ糖が不足すると代替エネルギー源として使われるものです。ケトン体は健康な人の血液中にも存在しますが、量は多くありません。糖尿病の人でインスリンが作用が不足すると糖質が分解されず、ケトン体が作られ尿にでてきます。それを試験紙を使ってチェックします。

 

血液中のケトン体が多くなっている状態を「ケトーシス」といいます。血液はもともとは弱いアルカリ性ですが、ケトン体は酸性です。そのためケトン体の量が多くなると、血液が酸性になってしまいます。血液が酸性になっている状態を「アシドーシス」と呼びます。血液が酸性になった原因がケトーシスならば、「ケトアシドーシス」といいます。ケトアシドーシスの状態になると、血液中の酸素の利用が低下します。そのために腹痛や吐き気、深くて早い呼吸が起きます。さらに意識障害やひどくなると昏睡状態(ケトン性糖尿病性昏睡)に陥り、生命の危機にさらされます。