尿の色

尿の色

尿の色の変化は健康状態を知らせてくれます。
尿は腎臓で作られ、血液中の不要な物質を
体の外に排泄する大切な働きがあります。

 

基本は淡黄色で透明
尿の色はもともと健康(正常)なときは黄色〜琥珀のような淡黄色で透明です。健康体で尿の色が淡黄色に見えるのは、胆汁(肝臓から分泌される消化液)に含まれて運ばれてくるビリルビンという尿中色素のためです。逆に水分を多く摂ったときにはほとんど無色透明になります。

 

尿の色は健康な人でも変化します
健康な人でも尿が濃い黄褐色になる場合があります。朝に起きたときや運動、汗をかく、風邪などの発熱時などには尿の色が濃い黄褐色になります。この場合は一時的なものなので病気の心配はありません。

 

朝に目覚めて初めてする尿の色は、濃い黄褐色のおしっこがでます。身体の水分が睡眠中に奪われているために、尿が濃縮されたためです。

 

激しい運動などで多くの汗をかいたり、水分の補給がうまくいかなかったりするときには、尿の色は濃い黄褐色になります。服用した薬の成分の影響でも、尿の色は濃い色になります。

 

食べ物の色素や着色料の中には、その色が尿にでてくるものもあります。この場合は赤褐色や赤色・濃い緑色などさまざまな色になります。尿の色はさらに体調や季節などでも変化します。

 

■オレンジ色(真っ黄色)や黄緑色
ビタミン剤を飲むとオレンジ色になります。ビタミンB2の場合は、尿の色が蛍光の黄緑色になることがあります。尿の色が黄緑色で毎日続くようであれば、肝臓や胆嚢(たんのう)の病気が考えられます。

 

■色が薄く、ほとんど無色
糖尿病の人に多く見られます。糖尿病の人は多量の水分が尿として出ていくためにひどくのどが渇いて、そのため自然に多量の水を飲むようになります。

 

尿の量が異常に多くなると、尿の色が薄くなって無色に近くなります。糖尿病や尿崩症などの場合は、尿量が多いために、尿の色素成分であるウロクロムが希釈されてほとんど無色になるのです。糖尿病の人の尿は甘い(甘酸っぱい)臭いがすることが多くあります。
※ただし健康な人が多くの水を飲んで、色が薄くなった場合は心配ありません。

 

■黄褐色〜褐色(黄褐色よりさらに濃い色)
肝機能に異常があるときにあらわれます。肝臓の代謝でできる色素が尿の中に出てくるのが原因です。

 

急性肝炎などの肝臓や胆道系の病気などの疑いがあります。肝機能に炎症がある場合は発熱や黄疸・全身倦怠感になったりする症状がでます。
※健康な人でも多量に発汗したときも黄褐色になる場合があります。

 

■白く濁る
尿の色が白く濁る場合は、別ページで詳しく紹介していますので、ご参照ください。
妊娠している人も白く濁る場合があります。
→尿が濁る

 

■赤〜赤褐色
尿の色が赤くなっていたら、もっとも注意が必要です。赤い色は血液の細胞(赤血球)が尿に混じっているのです。これを血尿や尿潜血といいます。

 

尿が作られて排泄されるまでの腎臓・尿管・膀胱・尿道の尿路のどれかが病気である可能性があるのです。そのため炎症が発生して出血しているのです。腎臓や膀胱・尿道・前立腺などの重大な病気が起きている可能性があります。

 

ごく少ないケースでは、肝炎になっている人は、肝炎によって腎臓が悪くなって、尿の色が紅茶や赤ワインのような色になる場合もあります。
尿路結石が原因の場合は突然、腹部や背中の激痛が起こります。
※女性の場合は月経があるのかどうかれを考慮しなければなりません。

 

血尿では痛みがなく自覚症状がでないケースでは
がんの可能性もありとても危険です。
一度だけ血尿が出て心配になっても、翌日には血尿が出なくなったため安心して放置している人がいます。早急に医師にご相談してください。